1級介護食士講座開催(浜松調理菓子専門学校)
浜松調理菓子専門学校では2019年度4月より「1級介護食士講座」を開講いたしました。3級・2級の講座に関連し、さらに充実した内容になるよう試作を繰り返し、12回のテーマを決めました。
その中からテーマ2つ、「レトルト食品の応用調理」と「柔らかく簡単手つくりデザート」の2回の授業をご紹介します。
<レトルト食品の応用調理>
介護者の忙しさや疲れをふと助けてくれるものとして、また、自身が思うように調理ができない場合の助けとして市販品の介護食(レトルト食品)があります。しかし、ただ温めてそのままを食べるのでは口に合わない人、飽きてしまう人もいるでしょう。そこで、「様々な応用ができるといいね」ということで、テーマにこの内容を取り入れました。
1つのレトルト食品をいかに応用するのかを先ずイメージし、各グループ内で相談しながらレシピを考え決めました。各自試作し(宿題)、確認をし、グループ毎に料理を作りました。全てのグループの料理を試食し、受講生全員が応用の様子やレシピを共有しました。
実習の様子と、受講生が考えた市販レトルト食品の応用料理の一例です。
<柔らかく簡単手つくりデザート>
今回は「柔らかく簡単手つくりデザート」がテーマ。
2級・3級にも数々のデザートを取り入れてきましたが、デザートだけをテーマにした回を設けたのは今回が初めてです。各施設では手作りデザートのレパートリーが少なく、「もっと色々なデザートを作ってみたい」との声を受けて授業に取り入れました。
季節のデザートや少人数分だったらミキサーを使わなくても作れるように工夫したもの、スープ用のレトルト食品を活用してのデザート、ゼラチン・寒天を使用しなくても果物と牛乳だけでゼリーになるもの等、様々なデザートを作ってみました。
デザートばかり多くを食べられないでしょうから、作る量を加減し、持ち帰り可能なものも組み合わせました。家庭でも施設でも活用していただけるだろうと期待しているところです。
★授業で実習したメニュー
柿プリン(オレンジ色)・・・柿のペクチンのみで作る
スノーボール(プレーン)・・・きな粉味、抹茶味など応用できる
コーンプリン(黄色)・・・コーンスープの素(レトルト)で作る
簡単牛乳ブラマンジェ(真ん中にいちごジャム)・・・片栗粉で作る
バナナジュース・・・ミキサーを使わないでつくる
浜松調理菓子専門学校は介護食士認定校であり、一般の方のための講座を3級・2級・1級と毎年開講しております。興味のある方はどうぞお問い合わせ下さい。